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クラシックを聴いて欲しい!②

2023/04/26

皆さんこんにちは、ソナーレピアノ教室です。

音楽はいろいろなジャンルがあってとても楽しいものですよね。
皆さんお好きなジャンル、曲があることと思います。
その中でも普段身近に聴くことの少ないクラシック音楽を是非聴いて頂きたいというのが前回の記事でした。
またクラシック音楽にあまり馴染みがない方向けにつまらなくならない聴き方(!?)も書きました。
実はもう一つありまして今日はそのことについてお話ししたいと思います。

その前に前回の記事のおさらいをしますね。
クラシックが敬遠される一つの原因に「長い」ということがあげられます。もちろんその曲はその長さが必要なのでそれだけの長さになっているのですが、あまり聞き慣れない方がいきなり1時間近くかかる曲を聴くのは大変ですよね。
なので初めのうちは短い曲だけを、または組曲になっているものならその中の1曲だけを聴く方法をお薦めしました。また標題がついているようなもののほうがイメージがしやすく、これもまたお薦めです。

では今日の新しいお薦めの聴き方、それはなるべくその楽器本来の音の大きさで聴くということです。

これ意外に盲点なんです。
もちろんオーケストラの音楽を大音量で聴くとご近所迷惑になってしまうので、そのあたりは加減をして苦情がこない程度の音量で聴いて頂けると良いと思います。

このお話は音楽仲間ではないお友達のお宅にお邪魔したときのことなのですが、その方が私を気遣ってくださってクラシックのCDをかけてくれたんです。(そういう気遣いの出来るすごく良い方なんです!)
とても興味のあるプログラムだったので期待をこめて聴き始めたのですが…スピーカーから出てくる音がとても小さい!あまりに音が小さくて何を演奏しているか全く分からなかったんです。
そういえばBGMで流れるクラシックは音量が小さいですよね。その方はBGMとしてかけてくださったのでしょう。

でもそれでは演奏者の表現している内容が全く伝わらないんです。

クラシック以外のジャンルはその方のオリジナルの曲を作り演奏しますから、そのオリジナリティが大事になりますし、聴衆はそれを楽しみにしますよね。
一方クラシックの演奏者は過去の作曲家の作品を演奏するので皆、同じ楽譜を使います。(校訂の違いなどはありますが)
だからこそ微妙な演奏表現が大事になってきます。
ちょっとした音色の違いや間の取り方などを駆使し演奏を高め、それが演奏者の個性になります。そしてその違いを聞き分けるためにはある程度の音量は大事になってくるんです。そしてそのような違いを聞き分けてこそクラシック音楽を聴くことが楽しくなります。(小さい音で長い曲をダラダラ聴いていたら残念ながら全く面白くないです)

そしてもう1点。やはり演奏の違いを聞き分けるためにはBGMとして何かをしながら聴くのではなく、演奏に集中して聴いて欲しいと思います。
これまたBGMとして聴かれることが多いクラシックとは真逆ですが、何かをしながらではその演奏者の表現していることは頭に入ってこないんです。そう、クラシックは本来はBGMとは真逆のジャンルなんです!

クラシックが難しい、分からないと言われるのは、ちゃんと聴いていないことが原因の1つだと思います。
ですがこれまで書いてきた通り、きちんとその楽器の音量で集中して聴くと、何百年もの伝統のあるこのジャンルはきっと何かを皆さんの心に届けてくれると思います。(もちろん最初のうちは短い時間にしてくださいね)

今日は2点お話をしましたが前回と今回の記事を参考にして頂くとクラシックがより面白くなるかと思います。
なお騒音にならないためにイヤホンで聴く方もいらっしゃるかと思いますが、聴覚には負担をかけてしまいますので、耳を大事にしながらご使用ください。

今日もお読み頂きありがとうございました。

前の記事「クラシックを聴いて欲しい!①」

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