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どんな楽器を選べば良いの?④~グランドピアノとアップライトピアノ~

2022/03/01

皆さんこんにちは、ソナーレピアノ教室です。

「どんな楽器を選べば良いの?」のシリーズは前回で終わりにする予定だったのですが、アコースティックピアノ編でグランドピアノとアップライトピアノをまとめてピアノとしてしまったので、今日は番外編ということでこの2つの違いをお伝えしようと思います。

グランドピアノとアップライトピアノの違い

アコースティックピアノ編でも書きましたが、基本的にはこの2つは仕組みはほぼ同じです。
ですがピアノの本来の形はグランドピアノになります。
このグランドピアノの形で進化してきたピアノは、この形がもっとも効率よく音を響かせることが出来る作りになっています。

具体的に見ていきましょう。

まずハンマーなどのアクション部分ですが、もともとの形はグランドピアノのアクションが原型です。ここから縦型のアップライトピアノにするためにはその分、部品が多くなります。
部品が多くなれば多くなるほど操作が遠隔になりますから、鍵盤からの力が効率的に伝わらなくなります。
つまり鍵盤上での動きを1番的確にハンマーに伝えることが出来るのがグランドピアノなのです。
実際にグランドピアノを弾きますと、指のちょっとした角度や重さの違いが音に表れ、その反応の良さに驚かれると思います。

更に響板の位置に違いがあります。
グランドピアノの響板は本体の底部分にあり、ここから音が下に向けて出て床に反射されます。
また本体(弦が張り付けてある部分)が直接見えるため、そこからも音は響きます。
これらのことからグランドピアノの音はより直接演奏者、聴衆に届けられます。

アップライトピアノの響板は本体の後ろに取り付けてあります。
ここで皆さん?と思われた方もいるかもしれません。
そうなんです、アップライトピアノは後ろが1番良く音が聞こえるのです。
ところがほとんどのご家庭ではアップライトピアノを壁につけてしまっています。
壁に1番良い音を聞かせてしまっているのですね。
アップライトピアノがあるご家庭では、是非少しでも壁からから離して設置していただきたいと思います。

次にペダルを見ていきましょう。
左側にあるペダルをアップライトピアノではソフトペダル、グランドピアノではシフトペダルと言います。
名前に違いがありますが、これは仕組みが違うからです。

アップライトピアノのソフトペダルは踏むと中のハンマーが弦に近づきます。
そのことによって音が弱くなります。

グランドピアノのシフトペダルはその名の通り、ペダルを踏むとハンマーが少し右に移動します。
弦は中音域から高音にかけては3本、低音にかけては2本、再低音では1本張られています。
通常ハンマーはその弦の真ん中に位置していますが、シフトペダルを踏むことによってほんの少し右に移動し、そのことによってハンマーが弦を通常位置よりもずれたところを叩くことになります。
弦3本のところをを2本、1本というように。
そうすると音が弱くなるだけでなく、少しこもった感じになり、音色も変わるのです。

更に真ん中のペダルですが、アップライトピアノではマフラーペダルといって、これを踏むとハンマーと弦の間にマフラーが挟まれて音を極端に弱くします。
音は消えませんが消音機能みたいなものですね。
音を大きく出せない環境の時に使えますよ。

グランドピアノではソステヌートペダルと言って、1つの音だけをダンパーペダル(右のペダル)のように伸ばすことができます。(ダンパーペダルはすべての弦を開放するのですべての音が伸びてしまいます)

以上グランドピアノとアップライトピアノの違いをみてきました。
どちらも電子ピアノに比べると圧倒的に表現力のある楽器なのですが、グランドピアノのほうがより表現力が豊かだといえます。
そんなグランドピアノは音大を目指すなどクラシック音楽を専門的に勉強される方には特にお薦めです。

今日はグランドピアノとアップライトピアノについて書いてきました。
普段はご自宅でアップライトピアノを弾かれる方も、先生のレッスン室や発表会のグランドピアノで是非その良さを楽しんでみてください。
ですがもちろんアップライトピアノも良いピアノです。ぜひ大事に弾いてくださいね。

今日もお読みいただきありがとうございました。

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関連記事「どんな楽器を選べば良いの?②~電子ピアノ編~」

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